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2011年11月10日

経済キャスターが指南!働くママのためのマネー入門vol.1「生涯賃金」

投稿者
莇陽子 AzamiYoko [PRエグゼクティブ/マーケットコメンテーター]
元日経CNBCキャスター。ファイナンシャルプランナーとしてセミナー講師の実績も豊富。
2012年9月よりIG証券のPRエグゼクティブ/マーケットコメンテーター。
ストックボイスTVで放送中の「IG証券 Lunch Express」でキャスターを務めるほか、
Twitterやブログで金融、経済、ビジネスニュースに関するコメントを発信中。

「家計の収支管理がなかなかできない」と悩みを抱えている人は
意外と多いもの。

日々時間に追われる働くママは、家計管理や将来のマネープラン
が後回しになりがちです。

これから1年間、最低限知っておきたいお金の知識について、一緒に学んでいきましょう。

◆生涯賃金を考えたことはありますか?
女性は、結婚や出産を境に働き方が変わる人が多く、
仕事のスタイルはさまざま。
自分の生涯賃金を知らない人も多いと思います。

ワークスタイルによって生涯年収にどれぐらいの差が出るか
考えたことはありますか?

今回は、60歳まで働いた場合の生涯年収のモデルケースをもとに
比較してみました。                            

※参考:
労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計」        
http://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/kako/

厚生労働省「2007年賃金構造基本統計調査」
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z07/index.html

【ケース1 ずっと正社員 】
生涯年収 約2億4,000万円

大学卒業後、正社員として就職し、出産で育児休暇を
1年間取得した後に復職した場合、一般的な生涯年収は、
約2億4,000万円です。

業種や職種によって違いますが、他のワークスタイルと比べて
年収が高いことが多く、受け取る年金額も多くなるため、
経済的には最も安心です。

【ケース2 正社員→出産で退職→正社員】
生涯年収 約1億9,000万円             

数年間は育児に専念したのち、正社員として復職を望む女性は
少なくありません。
ただし、その場合の生涯年収は、約1億9,000万円と
「ずっと正社員」に比べて5,000万円ほど減る可能性があります。

勤続年数がリセットされることにより、賃金も退職金も低くなりがちな点に注意が必要です。

【ケース3 正社員→出産で退職→派遣・契約社員】
生涯年収約1億3,000万円       

大学卒業後、正社員として就職。出産を機に退職し、
派遣・契約社員として復職した場合、一般的な生涯年収は、
約1億3,000万円です。

派遣・契約社員やパートなどの働き方は、勤務時間の割に給与は
低く抑えられたり、給与の上昇率が正社員の10分の1程度という
デメリットはありますが、定時に仕事を終えることができ、
育児の時間が確保しやすいというメリットもあります。

【ケース4 パート、アルバイト】
生涯賃金 約3,000万円                     

パート・アルバイトの平均的な年収は100万~200万円程度で、
一般に年齢を重ねてもあまり増加しません。
退職金もなく、仮に年収100万円で30年間働き続けても
トータルで約約3,000万円と、「ずっと正社員」のケースの8分の1程度となります。

年金額も少なくなるため、老後の生活の収入格差も大きくなります。

ワークスタイルによって、生涯年収に2億円以上の差が出ることも。

出産後も正社員として働き続けるには、周囲の協力が必要で、
体力的に大変な時期もありますが、育児期間を乗り切ることが
できれば、経済的にはゆとりが生まれる可能性があります。

ただし、家庭との無理ない両立を重視して仕事を選ぶのも女性ならではの選択。

生涯年収の違いも意識した上で、自分に合ったワークスタイルを選ぶことができるといいですね。                      
                     
次回は、働き方によって違う年金額、老後のマネープランなどに
ついて考えます。


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関連URL
厚生労働省「2007年賃金構造基本統計調査」
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z07/index.html